肺炎とはどんな病気?

中国を発生源とする、新型コロナウイルスが世界各地に急速に広がっています。
新型コロナウィルスは、肺炎症状を引き起こすといわれていますが、「肺炎」とはどのような病気なのでしょうか?

 

肺炎とは

ウイルスや細菌などの病原微生物に感染し、これらが肺の中で増殖をはじめ、炎症が引き起こされた状態です。

肺炎は、がん、心疾患に続いて日本人の死因の第3位で、年間約12万人が亡くなっています。

 

 

どのような症状?

肺炎の主な症状は、発熱、咳、たん、胸痛、息苦しいなどです。

酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出す役割をもつ「肺胞」という部位に炎症が起こります。
肺胞に炎症が起こると、息苦しさを感じたり、呼吸が速くなったりします。
重症になると、呼吸が困難になったり、意識が悪くなることがあります。

高齢者では、典型的な症状が出にくく、周囲の人も肺炎と気づかないうちに重症化する危険性があります。
いつもより元気がない、食欲がない、意識がはっきりしない、呼吸や脈拍が速いといった様子の場合は、すぐに医療機関を受診してください。

また、肺炎は風邪の症状と間違えられやすいのですが、症状が長引き、風邪の症状よりも重いことが特徴です。
1週間以上、せきや発熱(37〜38度以上)が続く、息が苦しい、息を吸ったときに胸が痛い、などの症状があれば肺炎を疑い、医療機関を受診しましょう。

 

 

肺炎が起こる原因

肺炎の原因となる病原微生物は、細菌やウイルス、その2つの中間的な性質をもつ微生物(非定型肺炎)の3つが考えられます。

細菌性肺炎

細菌による肺炎は、高熱が出るほか、湿った咳とともに、黄色や緑色の付いた「たん」が出ることが特徴です。
抗生物質で治療を行います。

原因となる細菌では、「肺炎球菌」がもっとも多いといわれています。肺炎の約40%は、この細菌が原因です。

肺炎球菌は肺炎だけでなく、全身の血液が感染して多臓器不全を起こす「敗血症」などの重い症状を引き起こすこともあり、後遺症が出たり、死亡したりするケースもあります。

ウイルス性肺炎

一般的な風邪症状に続き、激しい咳、高熱、倦怠感などの症状が出ます。
ウイルスによる肺炎は、抗生物質が効きません。

毎年冬に流行するインフルエンザウイルスも肺炎を引き起こす原因となります。

2003年に集団感染が起きたSARSや、2012年に中東で初めて報告されたMERSの病原体は、いずれもコロナウイルスが原因ですが、それぞれ別のウイルスです。

今回の新型コロナウイルス(COVID-19)は、また別のウイルスが原因となっており、すでにSARSやMERSの感染者数、死亡者数を越えています。(2020年2月26日現在)

体力や抵抗力が落ちている高齢者や糖尿病などの基礎疾患がある方が感染すると、肺炎が重症化して命に関わることもあります。

非定型肺炎

マイコプラズマ、クラミジアなど、細菌とウイルスの中間的な性質を持つ微生物が原因で起こります。
たんを伴わない乾いた咳が長く続くことが多く、治癒に比較的時間がかかります。

 

 

   

Pocket

関連記事

  1. インフルエンザの検査を受けるタイミング
  2. 1日20gのアルコールが適量・・・それって多い?少ない?
  3. どっちなの?花粉症と風邪のちがいをチェック
  4. 座りすぎな日本人・・・病気のリスクを高める危険な座り生活
  5. 心不全は完治しない病気、でも早期発見が可能
  6. 早期発見しやすい子宮頸がん・難しい卵巣がん
  7. たかが朝食?されど朝食・・・健康リスクとの関係
  8. 気象×医療でぜんそくリスクを予測

カテゴリー

PAGE TOP