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概要
「アミノインデックス® 生活習慣病リスクスクリーニング(AILS)」は、脳卒中・心筋梗塞リスク、糖尿病リスク、認知機能低下リスク、血液中の必須・準必須アミノ酸の状態を評価する血液検査です。
特徴
1回の採血(5ml程度)で、「10年以内に脳卒中・心筋梗塞を発症するリスク」、「4年以内に糖尿病を発症するリスク」、「現在認知機能が低下している可能性」、「現在の血液中の必須・準必須アミノ酸の状態」を評価する血液検査です。
血液中のアミノ酸濃度バランスの変動に着目し、現在の健康状態やさまざまな病気の可能性を評価する「アミノインデックス®」の技術を応用して開発されました。
【AILS(脳心疾患リスク)】
・10年以内に、脳卒中・心筋梗塞を発症するリスクが「0.0〜10.0」の数値で表されます。
・リスク値によって、「ランクA」、「ランクB」、「ランクC」の3段階に分類されます。
・ランクA→B→Cになるにつれて、10年以内に糖尿病を発症するリスクは高くなります。
・「ランクA(約200人のうち1人が4年以内に発症)」を1.0倍とした場合のランク別の発症リスク(相対リスク)は、ランクBが3.9倍、ランクCが11.4倍となります。
【AILS(糖尿病リスク)】
・4年以内に、糖尿病を発症するリスクが「0.0〜10.0」の数値で表されます。
・リスク値によって、「ランクA」、「ランクB」、「ランクC」の3段階に分類されます。
・ランクA→B→Cになるにつれて、4年以内に糖尿病を発症するリスクは高くなります。
・「ランクA(約250人のうち1人が4年以内に発症)」を1.0倍とした場合のランク別の発症リスク(相対リスク)は、ランクBが7.8倍、ランクCが16.7倍となります。
【AILS(認知機能低下)】
・現在認知機能が低下している可能性が「0.0〜10.0」の数値で表されます。
・数値によって、「ランクA」、「ランクB」、「ランクC」の3段階に分類されます。
・ランクA→B→Cになるにつれて、現在認知機能が低下している可能性が高くなります。
・認知機能が健常な方に比べて、「ランクA」では0.5倍、「ランクB」では1.3倍、「ランクC」では3.0倍となります。
【AILS(アミノ酸レベル)】
・アミノ酸レベル値が「0.0〜100.0」の数値で表されます。
・数値が低いほど、現在血液中のいずれかの必須・準必須アミノ酸の濃度が低いことを意味します。
・数値によって、「通常」「低い」の2段階に分類され、「低い」場合には、たんぱく質栄養不良、貧血、免疫・炎症の指標との関連が報告されています。
独自技術
味の素の長年のアミノ酸研究により、健康状態が変わったり病気になると、血液中のアミノ酸の濃度バランスが特徴的な変動を示すことがわかっています。
この技術を応用し、血液中のアミノ酸濃度バランスから、さまざまな疾患リスクをチェックできる検査が「アミノインデックス®」です。
アミノインデックスには、現在がんである可能性を調べる「アミノインデックス®がんリスクスクリーニング」と、脳心疾患リスク・糖尿病リスク・認知機能低下リスク・アミノ酸レベルを調べる「アミノインデックス® 生活習慣病リスクスクリーニング」があります。
評価対象
10年以内に脳卒中・心筋梗塞を発症するリスク、4年以内に糖尿病を発症するリスク、現在認知機能が低下している可能性、現在の血液中の必須・準必須アミノ酸の状態
検査方法
医療機関で採血
(アミノインデックス® がんリスクスクリーニングと同時受診となり、AILS®単体での検査は不可)
実施施設
1,200以上の医療機関の一部(アミノインデックスを受けられる医療機関の紹介)
価格
25,000円前後
(アミノインデックス®がんリスクスクリーニング+アミノインデックス® 生活習慣病リスクスクリーニング)
検査を受ける頻度
検査開発元からのコメントを記載します。
『受診の頻度等については、医療機関の医師とご相談ください。
AILS®は採血を行った時点から10年以内に脳卒中・心筋梗塞を発症するリスク、4年以内に糖尿病を発症するリスク、現在認知機能が低下している可能性、および現在の血液中の必須・準必須アミノ酸の低さを評価する検査です。生涯にわたってのリスクを予測するものではありません。』
検査結果
・報告書 :紙
・報告期間:検査開発元からの公開情報なし
検査結果の内容
各リスクの検査結果と生活習慣改善タイプが報告されます。
どの項目も数値が高いほど、リスクが高いという判定になります。
【AILS(脳心疾患リスク)】
10年以内に脳卒中・心筋梗塞を発症するリスクをAILS(脳心疾患リスク)値とランクで報告
【AILS(糖尿病リスク)】
4年以内に糖尿病を発症するリスクをAILS(糖尿病リスク)値とランクで報告
【AILS(認知機能低下)】
現在認知機能が低下している可能性をAILS(認知機能低下)値とランクで報告
【AILS(アミノ酸レベル)】
血液中の必須・準必須アミノ酸レベルをAILS(アミノ酸レベル)値と「通常」、「低い」で報告
【生活習慣改善タイプ】
糖尿病リスクとアミノ酸レベルに基づいて、「タイプⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ」のいずれかが表示されます。
さらに、AILS(認知機能低下)の結果が「ランクB、C」の場合には、「*」マークが付きます。
検査後の対応
検査開発元からのコメントを記載します。
『現在認知機能が低下している可能性、将来糖尿病、脳卒中・心筋梗塞を発症するリスクは、AILS(認知機能低下)、AILS(糖尿病リスク)、AILS(脳心疾患リスク)と、その他の検査結果と共に総合的に判断されるものです。本検査結果の解釈や他の検査結果との関係に関しては、医師にご相談ください。』
注意点
検査開発元からの注意事項を記載します。
『アミノインデックスⓇリスクスクリーニング(AIRSⓇ)は、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、認知症かどうかを診断(確定診断)する検査ではありません。』
検査情報
会社情報
会社名 :味の素株式会社
所在地 :東京都中央区京橋一丁目15番1号
電話番号 :03-5250-8111(代)
URL :https://www.ajinomoto.com/
設立年月日:1925年12月17日
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