血液学的検査

最終更新日3月 5, 2020 @ 3:36 PM

 

血液学的検査とは

血液に含まれる赤血球、白血球、血小板など各種の細胞数の測定や、細胞の形態観察、血液の固まりやすさなどを調べる検査です。

貧血・多血症、炎症・腫瘍、出血・血栓症など初診時の基本検査や、血液疾患の診断、経過観察などに用いられています。


 

 

 

検査項目

血液検査

項目

 

説明

血算

 

 

 

 

 

 

 

 

WBC

白血球数

白血球は、体に侵入した細菌や異物を取り込み、消化・分解したり、体を防御するための免疫の働きをしています。白血球が増加したり減少したりするということは、身体のどこかに細菌などが入り込んだり炎症を起こしたりしていることを示しています。

RBC

赤血球数

体内に酸素を運び、二酸化炭素を受け取る働きをします。

赤血球が減少しているときは、出血や貧血などの可能性があります。

Hb

ヘモグロビン

赤血球に含まれる色素で全身の細胞へ酸素を運ぶ中心的な役割を担っています。

これらが基準範囲より少ない場合は貧血、多ければ多血症と診断します。

Ht

ヘマトクリット

ヘマトクリットは血液中に含まれる赤血球の割合を%で表した数値です。

これらが基準範囲より少ない場合は貧血、多ければ多血症と診断します。

MCV

平均赤血球容積

赤血球の大きさの平均値で、赤血球の大小がわかります。

貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査です。

MCH

平均赤血球

ヘモグロビン量

赤血球の中に含まれているヘモグロビンの平均値を表します。

貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査です。

MCHC

平均赤血球

ヘモグロビン濃度

赤血球容積に対するヘモグロビン量を表します。

貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査です。

PLT

血小板数

血小板は出血を止めるための重要な働きを持ち、止血能力の指標のひとつになります。

RET

網状赤血球数

網状赤血球数は、赤血球全体に占める、網状赤血球の割合を示します。

白血球分画

 

 

 

 

Neut

好中球

好中球は白血球の半分以上を占めます。

細菌を貧食・殺菌する作用があり、感染の防御に重要な役割を果たします。

Lymph

リンパ球

好中球に次いで多いリンパ球は、進入してきた異物を直接攻撃したり、異物を攻撃する抗体を作ります。

Mono

単球

単球はマクロファージ(大食細胞)とも言われ、病原菌や異物などを食べる機能があり、炎症系や免疫系において重要な役割を果たします。

Eosino

好酸球

好酸球は体の防御反応に関与し、花粉症や気管支喘息などのアレルギー疾患や寄生虫症で増加します。

Baso

好塩基球

好塩基球はヒスタミンやヘパリンなどの物質を含んでいて、慢性骨髄性白血病やアレルギー疾患で増加します。

凝固検査

 

 

 

 

 

 

BT

出血時間

血液の凝固、止血機能を総合的に見る検査です。血小板の数と機能、毛細血管の機能に影響を受けます。

PT

プロトロンビン時間

血液の凝固異常を調べる検査です。ワルファリン治療時に薬の量を調節するために測定します。

肝機能の悪いときも異常値となるため、肝機能の指標にもなります。

APTT

活性化部分

トロンボプラスチン

時間

血液の凝固機能の異常がどこにあるかを調べる検査です。

血友病など出血性疾患の診断やヘパリン療法のモニタリングにも必要な検査です。

Fib

フィブリノゲン

血液凝固(出血時に自然に血液が固まるしくみ)の異常をきたす病気などで減少します。

AT Ⅲ

アンチトロンビンⅢ

血液凝固の異常をきたす病気の診断に役立ちます。血栓症などで減少します。

FDP

フィブリン/フィブリノゲン分解産物

血栓症などの血液凝固の異常をきたす病気で増加します。血栓溶解療法の経過観察に役立ちます。

血液

赤沈

赤血球沈降速度

血液中の赤血球が沈んでいく速さをみる検査で、感染症・炎症性疾患で増加します。

 

 

  

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