たかが朝食?されど朝食・・・健康リスクとの関係

最終更新日2月 24, 2018 @ 8:01 AM

 

朝ごはんを食べる派?食べない派?

時間がない、食欲がない、少しでも長く寝ていたい、食べる習慣がない・・・などの理由で、朝食を食べずに出かけてしまう・・・

そんな成人男性の割合は15.4%、成人女性では10.7%に達していることが、厚生労働省の調査でわかりました。

 

朝食を抜くと、肥満や糖尿病、高コレステロールなどの生活習慣病のリスクが高まることがわかっています。

また、最近の研究では、毎日きちんと朝食を食べているグループに比べて、1週間に0〜2回しか食べないグループは、脳出血の発症リスクが36%も高いということがわかりました。

 

 

朝食を食べないデメリット

朝食を抜くことが体にどのような影響を及ぼすかについて、整理したいと思います。

 

(1)体内時計に影響を与える

体のさまざまな臓器の細胞には、時間を刻む「時計遺伝子」というものが存在しています。

体のリズムを刻む、体内時計をコントロールしているのも時計遺伝子です。

脳は、朝日を浴びることで1日のリズムを刻み始めますが、内臓の機能をスタートさせるには、時計遺伝子のスイッチをオンにしなければいけません。

それには、朝食(食事)が必要なのです。

朝食によって、活動の開始時間であることを内臓が認識して、身体の全機能が円滑にスタートするのです。

 

 

(2)脳の働きが悪くなる

脳が活動するときに使われるエネルギーは主にブドウ糖ですが、ブドウ糖は体内に多く貯蔵しておくことができないため、すぐに不足してしまいます。

また、寝ている間も脳は活動を続けているので、朝の脳はエネルギーが不足している状態です。

そのため、朝起きて何も食べずにいると、集中力や記憶力も低下してしまいます。

朝食で脳のエネルギー源を補給してあげることで、脳が活発に働くことができ、 午前中の活動の集中力や記憶力を維持することができるのです。

 

 

(3)次の食事で血糖値が上昇してしまう

朝食を抜くことで血糖値が低下し、次の食事までの時間が長くなるほど、脳が強い飢餓感を感じます。その状態でたくさん食べてしまうと、下がっていた血糖値は一気に上昇、そして血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌されるため、太りやすくなります。

それだけでなく、”血糖値スパイク”が発生し、動脈硬化などが進みやすくなります。

血糖値スパイクとは、食後の短時間に血糖値が急上昇し、また正常値に戻る生理現象です。

朝食を抜くと、昼食の後に血糖値スパイクが発生してしまうように、しばらく何も食べずにいた後の食事は、血糖値スパイクが一層起きやすくなる状態です。

血糖値スパイクは、血管にダメージを与え、動脈硬化や糖尿病の合併症を進めやすくし、やがて心筋梗塞や脳梗塞、狭心症、脳卒中を引き起こすリスクが高まると考えられています。

 

 

(4)体温が上昇しない

体温は、寝ている間に1度も下がってしまうそうです。

朝食を食べる回数が少ない人は、低体温になるリスクが2倍になるという調査結果もあるように、午前中の体温を上げるために重要な役目を果たすのが、朝食です。

朝食を摂ることで、消化器官が筋肉運動を始めて熱を発し、寝ている間に低下した体温を上昇させ、体を活動しやすい状態にしてくれるのです。

 

 

(5)お通じへの影響

毎日決まった時間に朝食を食べることによって、胃の中に食べ物が入るとその信号を感知して、大腸がぜん動運動を始める、という排便のリズムができます。

朝食を食べないことでそのリズムが乱れ、便秘の原因になることがあります。

 

 

一日のはじまりは朝食にあり

朝は忙しくて時間が無い上に、体がまだ起きている感じがしないため、食事をすることを避けがち。

しかし、それでは体は眠ったまま・・・

 

朝食を食べることは、眠っている体が目を覚まして、活動を始めるきっかけになります。

また、肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病のリスクを低下させるなど、生活習慣病の予防にもつながる大事な役割もあるのです。

 

朝食を食べる習慣がない人は、まずは手軽に始められる、スープなどの温かい飲み物を摂ることがおすすめです。

朝食を食べて、一日のはじまりを元気にスタートさせたいですね。

 

Pocket

関連記事

  1. 他人事ではない?不眠症・・・自覚症状がない人も
  2. 早期発見しやすい子宮頸がん・難しい卵巣がん
  3. 気象×医療でぜんそくリスクを予測
  4. 1日20gのアルコールが適量・・・それって多い?少ない?
  5. カフェインがパーキンソン病を救う?
  6. 風疹の流行に備える
  7. 酒は百薬の長なのか?
  8. 座りすぎな日本人・・・病気のリスクを高める危険な座り生活

カテゴリー

PAGE TOP