検査

がん遺伝子検査CanTect

最終更新日6月 2, 2020 @ 10:35 AM

 

概要

 「がん遺伝子検査CanTect(キャンテクト)」は、正常細胞の「がん化」に関与する遺伝子の変異を調べ、画像診断では発見不可能な分子レベルの「微細ながん細胞」の存在リスクを評価する血液検査です。

 

 

特徴

がん細胞から血液中に遊離されるDNARNAなどの遺伝子を解析し、分子・細胞レベルの微細ながん細胞(5mm以下)を検出することで、微細ながんが存在するかどうか、現在がんになりやすい体の状態であるか、を調べます。

 

測定する遺伝子が関与しているがんは、「神経芽細胞腫・甲状腺がん・肺がん・食道がん・胃がん・ 大腸がん・肝臓がん・すい臓がん・腎臓がん・膀胱がん・ 前立腺がん・乳がん・卵巣がん・子宮体がん・子宮頸がん・白血病」です。

しかし、がん関連遺伝子の多くは様々ながんに共通して関与していることから、CanTect検査」では、がんの疑いのある部位までを特定することはできません。

まだ目には見えない潜在的ながんが存在する可能性や、そのようながん細胞を生み出しやすい体の状態を「がんリスク」として評価しているため、個別の部位ではなく、あくまでも「全身的ながんリスク」という評価になります。

 

また、がんに進行するとは限らない段階のがん細胞も含めて超早期に発見し、リスク判定を行っているため、通常の画像診断等ではがん判定にならない(病気が見つからない)可能性もあります。

 

現在のがんの確定診断は、がん組織の画像および病理診断によって「がん組織の確認」を経て、医師による総合的な見地から確定されます。

この検査では、病気であるという病理的な診断が下されたり、実際に治療を行う段階ではないがん細胞も発見される可能性があることに留意が必要です。

 

 

独自技術

CanTect検査」の開発元であるジーンサイエンスは、遺伝子の解析結果を総合評価する「がんリスク判定法」を開発しました。

ジーンサイエンスが蓄積した検査データの一部(約1,000例)に「がんリスク判定法」を適用した結果、リスク判定値(スコア、010010段階)が低いほど健常者の占める割合が多く、リスク判定値が高いほどがん患者の割合が多くなったという報告があります。

 

 

評価対象

がんの存在リスク部位の特定は不可

 

 

検査方法

医療機関で採血(20ml程度)

 

 

受診対象者

検査開発元からの公開情報なし

 

 

実施施設

400以上の医療機関(Cantect検査を受けられる医療機関の紹介)

 

 

コースの詳細と価格

 

Free DNA 濃度解析

発現解析

突然変異メチル化解析

がんリスク評価

価格

リスク評価コース

 

80,000円前後

総合検査コース

130,000円前後  

【Free DNA 濃度解析】

血液中には、死んだ細胞由来のDNA断片が遊離しており、この断片をFree DNA(遊離DNA)と呼びます。

がん患者のFree DNA濃度は、健常者より高い傾向があることが報告されています。

Free DNA 濃度解析は、血漿中のFree DNAの濃度を測定することで、がんのリスクを評価する検査です。

 

【発現解析】

密度勾配遠心分離による白血球の単核球(MNC)画分に含まれる細胞(がん細胞やがん細胞を取り込んだ貪食細胞が存在する場合、この画分に含まれます)について、がん関連遺伝子の発現量をリアルタイムPCR法を用いて解析することで、がんのリスクを評価します。

 

【突然変異解析】

Free DNAにおけるがん関連遺伝子の突然変異を検出することで、それが正常細胞由来か、がん細胞由来かを判別します。

 

【メチル化解析】

Free DNA のがん抑制遺伝子の遺伝子発現制御配列のDNAメチル化を検出することで、がん抑制遺伝子の不活性化によるがんのリスクを評価する検査です。

 

 

検査を受ける頻度

  1. 健常な方で、普段から画像検診などを含めたがん検診を定期的に受診される方

・・・他のがん検診と併せて、12年の間隔で定期的に検査されることをお勧めします。

  1. 一度がんに罹っており、再発防止の経過観察中の方

・・・他の検査および再発防止対策と併せて、年23回の検査を行うことをお勧めします。

  1. 治療中の方、治療の効果確認が目的の方

・・・治療内容により異なりますが、医師との相談の上、治療効果を判定するのに適した時期での検査をお勧めします。

 

 

検査結果

 ・報告書 :紙

 ・報告期間:約24週間

 ・内容       :リスク判定値を25ずつ4分割し、AD4段階のランクに分けてリスク段階を表しています。

 

〈各リスク段階における統計結果に基づく評価〉

A

健常者の44.1%がこの領域に含まれます。一般的には現時点でのがんの発症リスクは低いと考えられますが、がん患者でも6.6%がこの領域に含まれます。

B

健常者の34.2%がこの領域に含まれます。一方、がん患者の18.5%がこの領域に含まれます。従ってリスクレベルは、Aよりも高くなります。

C

この領域では、健常者が17%であるのに対し、がん患者では27.6%が含まれます。がん患者の割合が健常者を上回ることから、リスクレベルがかなり高いことを示します。がん検診を受けたことがない方は、一度、画像検診を含む全身的ながんドックをぜひ受診してください。

D

この領域では、健常者が4.7%であるのに対し、47.3%ものがん患者が含まれ、リスクレベルが非常に高いことを示しています。精密かつ総合的ながん検診の受診をお勧めします。がん検診を受けたことがない方は、画像検診を含む全身的ながんドックの受診を強くお勧めします。

 

 

検査後の対応

〈各リスク段階における一般的ながん予防法〉

A

血液中の遺伝子の状態を見る限り、差し迫ったがんのリスクは少ないと思われます。生活習慣の予防を含め、今まで以上に健康に気を配りましょう。飲酒、喫煙、食生活に気をつけましょう。

B

飲酒、喫煙、食生活、運動、睡眠、ストレスなど、今一度見直してみましょう。がん検診を受けたことがない方には、この機会に受診することをお勧めします。身内やご家族の方で、がんになった方はいらっしゃいませんか?家族性のがんの原因のひとつは、同じ家庭内での同様な食生活にあると言われます。気になる部位について、定期的に検診を受けましょう。次回検査でAランクになるよう生活習慣の改善に努めましょう。

C

飲酒、喫煙、食生活、運動、睡眠、ストレスなど、見直しが必要です。塩分、脂肪分、動物性タンパク質、お酒の摂取を減らし、新鮮な野菜や果物を摂取するようにしましょう。次回検査でBAランクになるよう生活習慣の改善に努めましょう。

D

最近受診されて特に異常が見つからなかった方も、担当医と相談の上、しかるべき期間を定めて再度受診しましょう。飲酒、喫煙、食生活、運動、睡眠、ストレスなど、見直しが必要です。塩分、脂肪分、動物性タンパク質、お酒の摂取を減らし、新鮮な野菜や果物を摂取するようにしましょう。抗酸化サプリメントの摂取や温熱療法、点滴療法などの予防的治療法も考慮し、それぞれ専門の医師に相談しましょう。次回検査で、BAランクになるよう積極的に生活習慣の改善に努めましょう。

 

 

精度・エビデンス

Cantect検査の専門的な情報

 

 

会社情報

会社名  :株式会社ジーンサイエンス

所在地  :東京都千代田区麹町2-6-7麹町RKビル2F

電話番号 :03-6268-9321

URL   http://www.genescience.jp/index.html

設立年月日:20051111

 

 

従来のがん検査

従来行われているがんの早期発見の検査は、腫瘍マーカー検査や画像診断などがあります。

 

  • 腫瘍マーカー検査

がん細胞によって作られる物質(腫瘍マーカー)を調べる血液検査です。

一般的にがんが大きくなるほど体内で腫瘍マーカーの量は増えますが、ある程度の量のがん細胞が体内に存在しないと検出できないため、がんの早期発見には不向きです。

また、がんが存在していても必ずしも腫瘍マーカーが増加するわけではなく、がん以外の病気でも増加することがあるため、確実な指標にはならず、腫瘍マーカーだけでがんの診断をすることは困難と言われています。

現状、腫瘍マーカー検査は、がんの手術後の経過観察や治療効果判定などに有効であるとされており、がんを早期に発見するための検査ではないことに注意が必要と考えられています。

 

  • PET-CTCTMRIなどの画像診断

精度は高いものの、値段が高く、放射線を使用するため頻繁に行うことができません。

また、画像診断で発見できるレベルのがん細胞は既に大きくなっており、分子・細胞レベルのがん細胞を発見することは難しく、初期の検査というよりも精査のための検査という位置づけです。

 

 

その他のがんリスク検査 

アミノインデックス®がんリスクスクリーニング味の素

血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度バランスの違いを統計的に解析することで、現在、がんであるリスクを評価する検査です。

ミアテストプラチナ(ミルテル)
日本初上陸のマイクロ
RNA(遺伝子)による疾患の早期予測検査です。

病気になると、病気特有のマイクロRNAの量が増減するため、この変動を検査することで、複数の「がん」の疾患リスクを予測する血液検査です。

マイクロアレイ血液検査(キュービクス)

体内に生じた「がん」に対する生体反応を遺伝子レベルで捉えて、消化器がんの有無を判定する血液検査です。

プロテオ検査(マイテック)

がん関連物質を新型バイオチップである「プロテオ」を用いて直接検出することで、がんのリスクを3段階で評価する血液検査です。


サリバチェッカー(サリバテック)

健康な人とがんの人との唾液に含まれる代謝物質の違いを統計的に計算し、すい臓、大腸、乳、肺がんの疾患リスクを調べる検査です。

 

 

※上記内容は、検査販売元、または検査開発元の情報を参考に作成しております。

当サイトの情報は、各検査の精度、有効性等を保証するものではなく、各検査を受けることを推奨しているものでもありません。検査を受けられる方は、当サイトだけでなく、その他の情報も参考にして、検査受診に関する決定をご自身のご判断において行っていただくようお願いいたします。

   

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