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概要
「腎チェック(慢性腎臓病リスク検査)」は、尿に含まれる2つの成分を測定し、慢性腎臓病(CKD:Chronic kidney disease)の発症リスクを調べる検査です。
特徴
慢性腎臓病(CKD)は、ひとつの腎疾患を意味するのではなく、腎臓の働きの低下が慢性的に進行する、すべての腎疾患のことを指します。
慢性腎臓病は、治療せずそのままの状態で放置しておくと、最悪の場合は腎不全となり、人工透析が必要となる末期腎不全に至ることもあります。
また、腎臓の働きが悪くなってしまうと心臓・血管への負担もかかり、心筋梗塞や心不全、脳卒中などの合併症も引き起こしやすくなると言われています。
「腎チェック」は、尿に含まれる「LーFABP(エルファブ)」と「尿中アルブミン」を測定し、組み合わせることで、腎臓の機能が正常であるかを調べ、慢性腎臓病の発症リスクを予測しています。
- L−FABP
腎臓の虚血による尿細管障害を反映しており、腎機能の障害をより早い段階から捉えることができます。
- 尿中アルブミン
腎臓の糸球体障害を反映しており、現在のCKD診断のゴールデンスタンダード(診断や評価の精度が高いものとして広く容認された手法)です。
従来の腎臓の検査では、ある程度腎機能が低下してからでなければ、腎臓へのダメージを捉えることはできませんでしたが、LーFABPと尿中アルブミンを組み合わせることで、より早期かつ正確に腎機能の低下を把握し、高精度にリスク群を判別することが可能となりました。
評価対象
慢性腎臓病
検査方法
医療機関で採尿
実施施設
価格
健康保険適用外
9,000円前後
検査結果
・報告書 :紙(報告書サンプル)
・報告期間:公開情報なし
検査結果の内容
- 4段階で判定(要検査、高リスク、中リスク、低リスク)される「検査結果」
- 尿中L-FABPと尿中mALB(アルブミン)の検査数値とアドバイス
- 総合評価コメント
- 慢性腎臓病(CKD)について
- 腎障害予防のために
検査後の対応
検査結果報告書には、慢性腎臓病予防のためのアドバイスが記載されています。
検査情報
会社情報
会社名 :NKメディコ株式会社
所在地 :東京都港区芝大門2丁目5-5住友芝大門ビル11階
電話番号 :03-5776-1105
URL :http://www.nk-m.co.jp/index.html
設立年月日:2010年7月9日
その他の検査との違い
腎臓の検査は、一般的な健康診断では試験紙法による尿蛋白や、血清クレアチニン値から計算するeGFRが実施されていますが、腎臓の機能障害がある程度進んでからでないと(CKDステージ2以降)、CKDを発見することは難しいのが現状です。
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