最終更新日
概要
「認知症・遺伝子検査3項目」(プロップジーン)は、口腔内から採取した検体を用い、代表的な認知症関連遺伝子を調べて、認知症リスクを評価する郵送検査キットです。
特徴
以下の3つの検査項目に関わる遺伝子に多型*があるか否かを検査することで、遺伝子型から予測される体質の傾向がわかります。
認知症関連遺伝子を調べる検査は、APOE遺伝子単体を調べる検査がほとんどですが、プロップジーンの認知症遺伝子検査は、APOE遺伝子を含む4項目を調べて、認知症リスクを判定していることが特徴です。
- ApoE(アポイー)
アルツハイマー病と関係があるといわれています。
遺伝子型によって異常なタンパク質アミロイドが脳へ蓄積し、認知症になるといわれています。
- IL-10(インターロイキン−10)
免疫と関係しています。
遺伝子型によっては免疫が弱くなり、アルツハイマー病になりやすいといわれています。
- tPA(組織プラスミノーゲン活性化因子)
脳血管の中で、特に毛細血管が詰まって動脈硬化を起こし、脳梗塞になりやすくなります。
これをラクナ梗塞といいます。 日本人で最も多い脳梗塞のタイプです。
IL-10の検査結果がこの遺伝子型の多型【ホモ型:TT型】になった方は、認知症の原因となるラクナ梗塞を起こしやすい体質といえます。
*遺伝子多型 (独立行政法人 理化学研究所 ゲノム医科学研究所の用語説明より引用)
遺伝情報はDNAの塩基配列によって書かれています。遺伝情報はすべての人が同じではなく、個人ごとに違っている部分があります。
個人ごとの塩基配列の違いを「遺伝子多型(いでんしたけい)」と呼びます。多型にはいろいろな種類がありますが、1塩基の違いをSNP(スニップ:single nucleotide polymorphism、一塩基多型)といいます。
評価対象
認知症リスク
検査方法
検査キット付属の専用綿棒で、ほほの内側の口腔内粘膜を採取して、郵送
受診対象者
検査販売元からの公開情報なし
検査キット購入先
価格
10,970円前後
検査を受ける頻度
遺伝子を調べるため、基本的に一生に一度の検査で完了します。
検査結果
・報告書 :紙
・報告期間:約1週間〜10日
・内容 :3つの遺伝子の測定結果と遺伝子型から予測される傾向、アルツハイマー病と脳血管性認知症になるリスク度についての図とコメントが記載されています。
検査後の対応
検査結果の他、別紙遺伝子機能の解説が付いています。
会社情報
会社名 :株式会社プロップジーン
所在地 :東京都杉並区高円寺北2-3-4
電話番号 :03-5356-7626
URL :http://www.pgi.jp/index.html
設立 :2004年1月
認知症のリスク検査
・テロメアテスト(ミルテル)
テロメアとは細胞の染色体の先端部分のことです。
テロメアテストは、テロメア全体の長さ(遺伝子強度)と、テロメアの先端にあるGテールの長さ(遺伝子疲労度)を測定し、様々な疾患へのなり易さ、なり難さを調べる血液検査です。
検査結果で遺伝子疲労度が高く出た人は、心筋梗塞や動脈硬化、認知症になる確率が高くなります。
・あたまの健康チェック(ミレニア)
10分程度の対話式チェックにより、微細な認知機能の変化を簡易に高い精度で確認することができる認知機能検査です。
※上記内容は、検査販売元、または検査開発元の情報を参考に作成しております。
当サイトの情報は、各検査の精度、有効性等を保証するものではなく、各検査を受けることを推奨しているものでもありません。検査を受けられる方は、当サイトだけでなく、その他の情報も参考にして、検査受診に関する決定をご自身のご判断において行っていただくようお願いいたします。