心電図検査

最終更新日3月 5, 2020 @ 3:36 PM

 

心電図検査とは

心臓の活動により生じる電気的活動を記録する検査です。

心臓の電気的な活動の様子を波形としてグラフの形に表したもので、この波形の乱れから不整脈や虚血性心疾患、狭心症、心筋梗塞など、心臓に異常がないかを調べます。


 

 

 

検査の目的

胸痛、動悸、脈の乱れ、失神、呼吸困難、めまい、胸部圧迫感などの症状がある場合の診断や判定、経過観察のために行われる検査です。その他に、検診や手術前検査として行われています。


 

 

 

心電図検査の種類

 

【安静時心電図(標準12誘導心電図)】

仰向けに寝た状態で、手首・足首・胸部に合計10個の電極をつけて、心臓で発生する微弱な電流の変化を誘導して波形図 に記録します。検査時間は5分程度です。
 

リズムの乱れを記録することで、不整脈種類の鑑別、波形振幅の大きさや形の変化から心肥大や狭心症、心筋梗塞などの鑑別診断がされます。
動悸、息切れ、脈の乱れ、胸痛などの症状の方に有益な検査です。

 
 

【運動負荷心電図】

心臓に運動による負荷をかけることで、不整脈の出現の変化を観察したり、狭心症など安静状態ではあらわれにくい心臓病の診断に用いられたりします。

検査時間は約20分です。
 

  • マスター負荷テスト:規定の階段を一定時間、一定の速度で昇降運動をしたあとに心電図を測る
  • トレッドミル検査 :ベルトコンベアの上を歩きながら心電図を測定する
  • エルゴメーター検査:固定してある自転車のペダルをこいで心電図の変化をみる

     

 

【ホルター心電図】

24時間の心電図の変化を調べる検査です。

胸に5ヶ所電極をつけ、小さな心電図記録計を24時間身につけたまま普通に生活をします。

長時間(約24時間)記録を行い、不整脈や動悸、失神、めまい、胸痛、呼吸困難などの自覚症状との関連を調べます。
 

不整脈や自覚症状には一日のうちの数分だけ出るものもありますが、安静時心電図は記録時間が短く、必ずしも検査中に症状や心電図変化が現れるとは限りません。

長時間の心電図を記録するホルター心電図検査は、不整脈や狭心症の診断、治療効果の評価に有益な検査です。

 



 

検査結果の見方

所見名

所見の説明

異常Q波

心筋梗塞、心筋症などの病気の時に出現する波形です。

右軸偏位

肺の病気があり心臓に負担がかかっている場合に見られる波形です。

左軸偏位

心臓肥大などの病気、肥満者、高齢者に見られる波形です。

ST低下

心臓肥大や狭心症が疑われる時に見られる波形です。

ST上昇

急性心筋梗塞の時に見られる波形です。心臓に病気のない若い男性に見られることもあります。

陰性T波

狭心症などの病気の時に出現する波形です。

洞性徐脈

脈拍が通常より遅くなっている状態です。自律神経の異常、甲状腺機能低下症などが疑われます。運動習慣がある人にも見られる波形です。

上室性期外収縮

健康な心臓では、「洞結節」と言う場所が、規則的に電気信号を発生させています。その電気信号が心房と言う場所に伝わります。心房のどこかの場所で早いタイミングで電気信号が出た場合を上室性期外収縮と呼びます。過労、睡眠不足などが原因で見られることがあります。

心室性期外収縮

健康な心臓では、「洞結節」と言う場所が、規則的に電気信号を発生させています。その電気信号が心室と言う場所に伝わります。心室のどこかの場所で早いタイミングで電気信号が出た場合を心室性期外収縮と呼びます。危険な不整脈に移行することもあるので、頻発している方は、循環器内科を受診しましょう。

心房細動

心房細動は、心房全体から電気信号が線香花火のようにバラバラに発生している状態です。動悸や息切れの原因になります。自覚症状がなくても、循環器内科を受診しましょう。

不完全右脚ブロック

完全右脚ブロック

健康な心臓では、「洞結節」と言う場所が、規則的に電気信号を発生させています。その電気信号は心室に伝わります。心室には右脚と左脚という心室内刺激伝導系があります。その右脚に電気信号が伝わりにくくなっている状態です。完全右脚ブロックは、心電図のQRS波が0.12秒以上、不完全右脚ブロックは、0.1~0.12秒未満のものをいいます。

QSパターン

心電図の波形で、本来なら現れるR波(山のような高い波形)が消失している波形です。過去に心筋梗塞を起こしたり、心筋に障害がある場合にみられる波形です。精密検査になっていれば、循環器内科を受診してください。

左脚前枝ブロック

健康な心臓では、「洞結節」と言う場所が、規則的に電気信号を発生させています。その電気信号は心室に伝わります。心室には右脚と左脚という心室内刺激伝導系があります。その左脚に電気信号が伝わりにくくなる状態を言います。さらに左脚は、前枝と後枝に枝分かれます。左脚前枝ブロックは、前枝への電気信号が伝わりにくくなった状態です。心筋の病気の存在が考えられます。精密検査になっていれば、循環器内科を受診してください。

左脚後枝ブロック

健康な心臓では、「洞結節」と言う場所が、規則的に電気信号を発生させています。その電気信号は心室に伝わります。心室には右脚と左脚という心室内刺激伝導系があります。その左脚に電気信号が伝わりにくくなる状態を言います。さらに左脚は、前枝と後枝に枝別れします。左脚後枝ブロックは、後枝への電気信号が伝わりにくくなった状態です。狭心症など虚血性心疾患の存在が考えられます。精密検査になっていれば、循環器内科を受診してください。

左室肥大

心臓は右心房、左心房、右心室、左心室の4つの部屋に分かれています。左心室の収縮によって全身に血液が送り出されます。左心室を取り巻く筋肉の暑さが厚くなることを、左室肥大と言います。左室肥大があると、狭心症を合併したり、危険な不整脈を引き起こすことがあります。循環器内科を受診してください。

洞性頻脈

心臓の拍動のリズムが早くなった状態を言います。貧血や甲状腺機能亢進症などが疑われます。動悸など自覚症状がある方は、循環器内科を受診してください。

Ⅰ度房室ブロック

健康な心臓では、「洞結節」と言う場所が、規則的に電気信号を発生させています。その電気信号が心房と言うところから心室へ伝わるのですが、この伝わり方が正常よりも少し時間がかかった状態の事を言います。

WPW症候群

健康な心臓では、「洞結節」と言う場所が、規則的に電気信号を発生させています。その電気信号が心房、房室結節、心室へと伝わります。しかし、ケント束と言う違う場所に電気信号が伝わってしまう状態のことです。この不整脈は危険な不整脈を合併する可能性があるので、循環器内科を受診してください。

低電位

心電図の波形のふれが小さいことを意味します。心配ない場合が多いですが、甲状腺の病気なども考えられます。

(表引用元:福山検診所)

 

 

 

  

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