風疹の流行に備える

風疹とは 

風疹ウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症です。
最初は風邪のような症状があり、発熱、発疹、リンパ節の腫れが特徴的な症状です。
 
流行は春先から初夏にかけて多くみられます。
一度かかると、大部分の人は生涯風疹にかかることはありません。
 
 

原因

感染経路は、風疹ウイルスに感染したヒトの咳や鼻水などを介する飛沫感染により、ヒトからヒトへ感染が伝播します。
気道から侵入した風疹ウイルスは、鼻や喉などのリンパ節で増殖し、血液を介して全身へ広がって、発熱や発疹などの症状を引き起こすようになります。
 
 

潜伏期間と症状

風疹ウイルスが体内に侵入してから、症状が出るまでの潜伏期間は2~3週間(平均16~18日)です。
 
咳、倦怠感などの軽い風邪症状で始まり、発疹(紅く小さく全身に広がる)や発熱、リンパ節(耳の後ろや首、後頭部)の腫れなどが現れます。
 
発疹の出る 1 週間前から症状が消えるまでの期間は、周囲への感染力があります。
風疹ウイルスに感染しても、まったく症状が出ないまま終わる人が20〜40%いますが、この状態でも感染力はあるため注意が必要です。
 
大人が感染すると、発熱や発疹の期間が長く続いたり、関節痛がひどいなど、小児より重症化することがあります。場合によっては、一週間以上仕事を休まなければならないこともあります。
また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあるため、決して軽視はできない疾患です。

  
 

要注意は妊婦への感染

風疹に感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、胎児に感染し、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風疹症候群)子どもが生まれてくる可能性があります。
その確率は、妊娠1ヶ月で50%以上と言われており、妊娠初期に感染するほど、障害が起こる可能性が高まるとされています。
  
先天性風疹症候群になると、難聴、心臓の病気、白内障・緑内障・網膜症といった目の病気、低出生体重、精神・身体の発達の遅れ、発育の遅れ、などが現れます。
 
妊婦への感染経路として最も多いのは、夫から妻やパートナーへの感染です。
特に、30代から50代の男性は、風疹の抗体が低い傾向があるため、注意してください。
 
男性を含めて多くの人が風疹の予防をすることが「先天性風疹症候群」を防ぐために重要です。
 
 

治療

この病気に特効薬はなく、かかってしまった場合は症状を緩和させるための対処療法のみとなり、自然治癒を待つというのが一般的です。
 
  

予防対策

風疹の予防のためには、予防接種が最も有効な予防方法といえます。
 
妊娠している女性や妊娠の可能性がある女性は、風疹ワクチンを受けることができません。
 
女性は、子どものころの接種を含めて妊娠する前に合計2回の接種を受け、接種後、2か月間は避妊が必要です。
 
男女ともがワクチンを受けて、まず風疹の流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくこと大切であるといえます。
 
ワクチン接種に関しては、抗体検査費用や風疹含有ワクチン接種費用の助成を行う自治体が増加していますので、確認をおすすめします。
 

 

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