心不全は完治しない病気、でも早期発見が可能

最終更新日2月 22, 2018 @ 7:10 PM

心不全と聞いて・・・

心不全は心臓に関する病気、とまでは分かりますが、具体的にどういった病気なのかと聞かれると・・・

なかなか明確に答えられないですよね。

 

心不全は、心臓のポンプ機能の低下によって、全身にさまざまな症状があらわれる状態をいいます。

 

心臓のポンプには、全身に血液を送り出す働きと、血液を受け取る働きがあります。

このポンプ機能が低下してしまうと、全身に血液がたまったり、血流が低下するため、すぐに疲れたり、息切れがしたり、足がむくんだりと、体に悪影響が出てきます。

 

 

新たに定義づけされた心不全

心不全を含めた心疾患による死亡率は、「がん」に次いで死因の第二位です。

さらに、心疾患(心臓の病気)のうち、最も多い死因が心不全です。

 

ただ、先ほど冒頭で書いたように、心不全がどういった病気なのか、あまり知られていないことが現在の問題のようです。

そういった状況を踏まえて、昨年10月に日本循環器学会と日本心不全学会が『心不全の定義』を発表しました。

 

【心不全の定義】

『心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。』

 

 

心不全の進行ステージ

心不全は進行度によって、ステージA〜Dの4段階に分けられます。

 

ステージA・Bは、心不全の兆候や症状がないものの、心不全のリスクはある「かくれ心不全」の段階です。

自覚症状がないまま、症状が進んでしまうというのは恐ろしいことです・・・。

 

ステージAは、自覚症状がないだけでなく、明らかな心臓の病変はありません。

しかしステージBとなると、心臓に病変が現れるため、血液検査で異常を見つけることができます。

 

この血液検査では、「BNP」という心臓から分泌されるホルモンを調べます。

心臓の機能が低下して、心臓に負担がかかるとBNPの分泌量が増えるため、数値が高いほど心不全の可能性が高いとされています。

 

BNP検査は、医療機関で受けることができます。

また、当サイトで紹介している「NT-proBNP検査」は、自宅にいながら検査が受けられます。

BNP検査と同じですが、心不全を診断する基準値がそれぞれ異なるため、数値の見方には注意が必要です。

(一般的に、NT-proBNP検査の方が、数値が4〜5倍高い)

 

ステージCは、動悸や息切れ、むくみ、だるくて疲れやすい、といった心不全の症状が現れます。

ステージDは、安静時でも心不全の症状が出て、治療が困難な最重症の段階です。

 

 

早期に発見して重症化を防ぐ

ステージABは「かくれ心不全」の段階ですが、1年で5~10%の方が亡くなるそうです。

ステージDでは、1年で50~60%の方が亡くなってしまいます。

 

心不全は、残念ながら完治できない病気です。

だからこそ、血液検査で異常が見つかるステージBの段階でリスクを見つけて、早めに対処することが大事だと思われます。

 

2025年には、患者数が現在の100万人から、120万人に急増するともいわれている心不全。

今まで、どういった病気なのか理解できていませんでしたが、命に関わる怖い病気だということが分かりました。

 

最近、動悸や息切れが・・・むくみが・・・疲れやすい・・・といった症状に心当たりのある方は、要注意です。

自覚症状がなくても、一度検査を受けてみて、自分の状況をチェックすることも予防への一歩です。

 

Pocket

関連記事

  1. 顔認証やAIの活用はこんなところにまで
  2. AIを使って早期胃がんを高精度で検出
  3. インフルエンザの検査が自宅でできるように
  4. 酒は百薬の長なのか?
  5. 早期発見しやすい子宮頸がん・難しい卵巣がん
  6. どっちなの?花粉症と風邪のちがいをチェック
  7. 座りすぎな日本人・・・病気のリスクを高める危険な座り生活
  8. 1日20gのアルコールが適量・・・それって多い?少ない?

カテゴリー

PAGE TOP