ヒートショック・・・42度以上or長風呂派は注意

最終更新日2月 24, 2018 @ 7:56 AM

冬のお風呂に潜むキケンとは?

今年は、首都圏でも2回ほど積雪があり、日本海側では記録的な大雪が続いているなど、平年以上に寒さが堪える冬になっていますね。

 

そんな寒い季節は、冷たくなった体を温めてくれるお風呂や温泉が恋しくなりますよね。

湯船につかるとき、思わず「はぁー」「ふぅー」といった声が出てしまうことも冬は多くなる気がします。

 

他にもお風呂に入るときに、「よくあること」と言えば・・・

脱衣所で洋服を脱ぐと、寒い・・・

急いで浴室に入り、シャワーを浴びようとすると、お湯がなかなか出てこなくて、さらに冷える・・・

寒さに耐えきれず、熱い湯船にそのまま入ってしまう、という方も意外といるのではないでしょうか?

 

しかし、いきなり湯船に入るのは危険。

「ヒートショック」を起こす可能性があります。

 

 

聞いたことはあるけど、詳しく理解していない人が4割

ヒートショックという言葉を聞いたことがある人は7割と多くいたものの、詳細を理解できていない人が4割程度いたことが、リンナイ株式会社が実施した調査でわかりました。

 

「ヒートショック」は、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度変化がもたらす体への影響のことです。

 

入浴時、暖かい部屋から冷たく冷え切った脱衣所や浴室へ移動し、洋服を脱ぐと、体全体の表面温度が急激に低下し、血圧が急激に上がります。

そして、湯船につかると、今度は血管が拡張するため、一度急上昇した血圧が急激に低下してしまいます。

 

このような急激な温度変化によって、血圧が一気に上下すると、心臓や全身の血管に大きな負担をかけることになります。

ヒートショックが原因となり、浴室で失神や不整脈、心筋梗塞、脳梗塞が起きて、突然死してしまうという事故も年々増加しているそうです。

 

 

冬の入浴中の死亡事故は夏の11倍

寒い季節に特にありがたく感じるお風呂ですが、入浴中の死亡事故は、夏に比べると11倍にもなるそうです。

死亡事故は11月あたりから増えはじめ、4月頃までは気を付けたほうが良い時期といえます。件数がピークを迎えるのは12、1月です。

 

ヒートショックが起きるのは、高齢者だけと思いがちですが、実は若い人や普段元気な人でも起こりうることなんです。

それは、入浴前後の環境や状況、湯加減の好み、お風呂の入り方などもヒートショックの発生に関係しているからです。

若いから、病気がちではないから、と思っているとキケンなのかもしれません。

 

ここで、ヒートショックの危険度をチェックしてみましょう!

 

 

ヒートショック危険度簡易チェック

以下のテストは、入浴科学者の早坂先生が考案した、ヒートショック危険度簡易チェックシートを引用したものです。

5つ以上チェックが入ると、ヒートショックの危険度数が高い「ヒートショック予備軍」となるそうです。

 

メタボ、肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓・肺や気管が悪いなどと言われたことがある

自宅の浴室には暖房設備がない

自宅の脱衣室に暖房設備がない

一番風呂に入ることが多いほうだ

42度以上の熱い風呂が大好きだ

飲酒後に入浴することがある

浴槽に入る前のかけ湯をしない、または簡単にすませるほうだ

シャワーやかけ湯は肩や体の中心からかける

入浴前に水やお茶など水分をとらない

1人暮らしである、または家族に何も言わずにお風呂に入る

 

ヒートショック予備軍に該当しなくても、以下に当てはまる方はヒートショックの危険度が高い方なので、注意が必要です。

 

・65歳以上の男女

・糖尿病や高血圧等の生活習慣病の持病がある人

・コレステロール値が高く、メタボリック症候群あるいはその予備軍の人

 

 

少しの工夫でヒートショックを予防

【湯加減】

◆42度以上の熱いお風呂は控えて

お風呂の温度は何度に設定していますか?

42度以上のお風呂は、血圧の急変が起こりやすく、危険な入浴になるそうです。

お風呂の温度は41度以下に設定して、じんわり温まるようにしましょう。

 

 

【入浴前後の準備】

◆脱衣所・浴室の室温に注意

脱衣所や浴室が冷えていると、裸になったときに急激な寒さを感じて、血圧が上昇してしまいます。

暖房の効いた他の部屋と脱衣所、浴室はできるだけ温度差がないようにしましょう。

以下のような工夫がおすすめです。

・脱衣所にファンヒーター等の暖房器具を設置する

・脱衣所に暖房設備がある場合は使用する

・湯船のフタをあけておく

・お風呂のお湯をシャワーで張る

 

◆お酒を飲んだ後のお風呂は厳禁

お酒を飲んだ直後に入浴すると、体が温まることで血液の循環が良くなり、アルコールが早く全身にまわるので、酔いやすくなります。

また、血圧を異常に低下させたり、転倒による怪我などのキケンもあります。

飲酒後はすぐに入浴せず、十分に酔いが覚めてからにしましょう。

 

◆入浴の前後にはコップ1杯の水

入浴によって体から水分が蒸発し、血液中の水分が減るため、「ドロドロ血」の状態になってしまいます。

ドロドロ血は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めます。

入浴前と入浴後にはコップ1杯程度の水を飲むようにしましょう。

 

 

【お風呂の入り方】

◆湯船に入る前にかけ湯をする

いきなり湯船に入るのは、急激な血圧の変化を招くためNG。

湯船に入る前に、心臓から遠い手足の先から少しずつお湯をかけるのがおすすめです。

かけ湯をすることで、体がびっくりせず、お風呂に入る準備ができます。

湯船に入るときも、いきなり肩までつかるのではなく、足からゆっくりと入り、徐々に肩までつかるようにしましょう。

 

◆長時間の入浴に注意

高温(約42℃以上)の湯船や、10分以上湯船につかることは、どちらも脱水症状を引き起こしたり、のぼせやヒートショックの危険があります。

お風呂の温度は41℃以下で、湯船に浸かるのは10分以内にしましょう。

ぬるめの湯加減でじんわり体を温めるのがいいようです。

 

◆湯船から出るときは急に立ち上がらない

湯船から急に立ちあがると、皮膚の血管が開いて血圧が一気に下がり、貧血状態になるため、立ちくらみを起こす可能性があります。

手すりなどにつかまりながら、ゆっくり立ちあがりましょう。

 

 

ヒートショックから体を守りながら、楽しいお風呂タイムを

お風呂は、ただ温まるだけでなく、一日の疲れも洗い流されて、ほっと気持ちが落ち着きますよね。

 

私たちの生活の中でなくてはならない存在のお風呂ですが、浴室でのヒートショックは、高齢者だけでなく、誰にでも起こりうることを知りませんでした。

 

わが家は、脱衣所や浴室が寒く、42度以上のお風呂という設定のため・・・ヒートショック危険度は高めです。

脱衣所や浴室の寒さは、多少ストレスになっていましたが、お風呂で温まれるから、と寒暖差は問題視せずに過ごしていました。

今後は、まず湯船のフタを開けて、湯気で浴室を暖める方法からはじめてみようかと思っています。

簡単な方法で、寒さによるストレスも、ヒートショックの危険度も減らせそうです。

 

冬のお風呂はヒートショックが起きやすい環境にあることを踏まえて、ちょっとした工夫をすることで、自分も家族もヒートショックの危険から守ることができますね。

 

 

 

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