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概要
「高血圧・遺伝子検査3項目」(プロップジーン)は、口腔内から採取した検体を用い、高血圧の体質に関わる遺伝子を調べて、高血圧リスクを評価する郵送検査キットです。
特徴
「高血圧・遺伝子検査検査3項目」は、高血圧の体質に深く関与している3つの遺伝子を調べています。
3項目の遺伝子がそれぞれ、ワイルド型、ヘテロ型、ホモ型のどの型になるかによって、高血圧の体質を判定しています。
両親から受け継いだ2つの遺伝子のうち、両方の遺伝子にも変異(塩基*配列の個人差)がないケースを「ワイルド型」、片方の遺伝子に変異があるケースを「ヘテロ型」、両方の遺伝子に変異があるケースを「ホモ型」と言います。
*塩基:DNAを構成する主要な成分で、アデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、チミン(T)の4つの種類があります。
- ATN(Angiotensinogen:アンギオテンシノーゲン)
アンジオテンシノーゲンは主に肝臓で作られますが、脂肪細胞でも作られており、内臓脂肪の増加に伴ってその産生・分泌が高まります。
血液中のアンジオテンシンを増加させて血圧を上昇させる物質です。
- β2BKR(β2ブラジキニンレセプター)
ブラジキニンは、血管を拡張させて血圧を下げる物質です。
β2ブラジキニンレセプターにより、ブラジキニンの働きが低下し、血圧が高くなりやすいという特徴があります。
- UCP2(非共役タンパク2)
血圧が高くなりやすいという特徴があります。
評価対象
高血圧の体質
検査方法
検査キット付属の専用綿棒で、ほほの内側の口腔内粘膜を採取して、郵送
受診対象者
検査販売元からの公開情報なし
検査キット購入先
価格
12,810円前後
検査を受ける頻度
遺伝子を調べるため、基本的に一生に一度の検査で完了します。
検査結果
・報告書 :紙
・報告期間:約1週間〜10日
・内容 :3つの遺伝子の測定結果、遺伝子型から予測される傾向が記載されています。
- ATN(Angiotensinogen:アンギオテンシノーゲン)
検査結果がこの遺伝子の多型【ホモ型:CC型】になった方は、アンギオテンシノーゲンが増加し、高血圧になりやすくなります。
- β2BKR(β2ブラジキニンリセプター)
検査結果がこの遺伝子の多型【ホモ型:TT型】になった方は、ブラジキニンによる血管拡張が減弱し、高血圧になりやすくなる特徴があります。
- UCP2(非共役タンパク2)
検査結果がこの遺伝子の多型【ホモ型:TT型】になった方は、血圧が高くなってしまう特徴があります。
検査後の対応
検査結果の他、別紙遺伝子機能の解説が付いています。
検査情報
会社情報
会社名 :株式会社プロップジーン
所在地 :〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-3-4
電話番号:03-5356-7626
URL :http://www.pgi.jp/index.html
設立 :2004年1月
高血圧のリスク検査
高血圧に関連する検査はこの他に、以下のようなリスク検査があります。
- 運動&栄養プログラム(サインポスト)
肥満、体内老化、動脈硬化、コレステロール、高血圧、高血糖、血栓、アレルギー、歯周病、骨粗鬆症、関節症、近視、喫煙、アルコール体質に関連する約70種類の体質遺伝子を測定して、一人一人の遺伝的体質に応じた生活習慣の改善を提案する遺伝子検査です。
- シオチェック(ヘルスケアシステムズ)
普段の食事でどのくらいの食塩を摂っているかを調べる郵送検査キットです。
過剰な塩分摂取は高血圧症・腎臓疾患・不整脈や心疾患・認知症と関係があると言われています。
- 生活習慣病+ヘモグロビンA1c(ヘルスウェーブジャパン)
高血圧を含む生活習慣病の検査(23項目)を人間ドックと同等の高い精度で実施できる郵送検査キットです。
※上記内容は、検査販売元、または検査開発元の情報を参考に作成しております。
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