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概要
「LOX-index®(以下、LOX-index)」は、血液中の変性LDLとsLOX-1を測定することで、動脈硬化の進行具合から、将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを評価する血液検査です。
特徴
「LOX-index」は、将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを判定する検査です。
血液中の「変性LDL」と、血液中に放出される「sLOX-1」をそれぞれ測定して掛けた値(LOX-index)から、血管壁の硬化状況・硬化リスクを把握しています。
LOX-indexの値が高いと、動脈硬化が進行し、脳梗塞・心筋梗塞が将来的に発症するリスクが高まります。
・LDL
肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ役割を担っており、増えすぎると動脈硬化を起こして心筋梗塞や脳梗塞を発症させる、悪玉コレステロールのこと。
・変性LDL=LAB
代表的なものに、酸化LDL(LDLが活性酸素などによって酸化されたもの)がある。
・LOX-1
血管内皮細胞に存在する変性LDLのレセプター(受容体)のこと。
LOX-1と変性LDLが結合すると血管内皮細胞に慢性的な炎症状態が生じ、動脈硬化の原因となる。
・sLOX-1
血管内皮に障害が起こることで産生促進されたLOX-1の一部が、血管内皮から切り離され、血液中に放出されたもの。
独自技術
「LOX-index」は、日本国内で行われた、約2,500名を約11年追跡した研究成果がベースになっています。
この研究から、sLOX-1とLAB(血液中の変性LDL)から得られる解析値が、今後10年以内の脳梗塞・心筋梗塞発症率に大きく関与することがわかりました。
LOX-index値が高いと、脳梗塞発症率は約3倍、心血管疾患発症率は約2倍となり、これら2つの疾患の発症リスクを評価する検査としては、唯一の検査となります。
評価対象
動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞
検査方法
医療機関で採血
受診対象者
〈おすすめの方〉
・血縁家族に脳梗塞、心筋梗塞にかかった人がいらっしゃる方
・高血圧、脂質異常症、糖尿病にかかっていて、動脈硬化が気になる方
・将来の脳梗塞、心筋梗塞が心配な方
・40歳以上の方、喫煙している方、肥満が気になる方、閉経後の方
実施施設
1,000以上の医療機関(ロックスインデックスを受けられる医療機関の検索)
価格
健康保険適用外
13,000円前後
検査を受ける頻度
健診と同じく1年毎が目安となります。
ただし、食事・運動・サプリメント等の生活習慣改善指導等の効果を確認したい場合は6ヶ月が目安となります。
検査結果
・報告書 :紙
・報告期間:約2週間
検査結果の内容
報告書には、総合評価グラフ、総合評価コメント、個別時系列データが記載されています。
〈総合評価グラフ〉
LOX-index の値をもとに「高リスク、中高リスク、中リスク、低リスク」の4段階で評価し、発症リスクのレベルがグラフで記載されています。
〈総合評価コメント〉
検査結果に対する総合的なコメントや改善の方向性の提案があります。
〈個別時系列データ〉
下記の3項目についての解説とアドバイス、過去の検査結果からの推移について記載されています。
・sLOX-1 (血管の炎症度合い)
・LAB(身体の酸化度合い)
・LOX-index(脳梗塞/心筋梗塞発症リスク)
検査後の対応
検査を受診した方に対して、検査結果報告書のほか、下記内容についての解説資料の冊子が付いています。
・動脈硬化とは?
・動脈硬化のメカニズム
・動脈硬化を引き起こす病気
・LOX-1、LABの改善方法のアドバイス
精度・エビデンス
会社情報
会社名 :NKメディコ株式会社
所在地 :東京都港区芝大門2丁目5-5住友芝大門ビル11階
電話番号 :03-5776-1105
URL :http://www.nk-m.co.jp/index.html
設立年月日:2010年7月9日
類似する検査
・テロメアテスト(ミルテル)
テロメアとは、細胞の染色体の先端部分のことです。
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※上記内容は、検査販売元、または検査開発元の情報を参考に作成しております。
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