最終更新日
微生物学的検査とは
微生物学的検査は、血液、尿、糞便、喀痰、咽頭、鼻腔、分泌物などの検査材料(検体)から、細菌やウイルスなどを検出する検査です。
感染症を引き起こす微生物(病原微生物)には細菌・真菌(カビ類)・原虫・ウイルスなどがあります。
病原菌を特定したり、どのような薬(抗生物質)が有効かを検査しています。
種類と内容
検査の種類 |
検査の内容 |
塗抹検査 (顕微鏡検査) |
採取した検査材料をスライドガラスに塗り、染色して顕微鏡で見る検査です。 染色体や形態から病原微生物を推定します。細菌、真菌、結核菌などが検査対象です。 |
培養・同定検査 |
培養同定検査は検査材料を培地に植え菌を生やす検査です。 菌を培養するために、結果が出るまでに最低2~3日を要します。結核菌などの抗酸菌は8週間ほど時間がかかります。 培養や同定は、おもに一般細菌、真菌、結核菌を対象に広く用いられる方法です。 |
薬剤感受性検査 |
培養で感染症の原因微生物が見つかった場合、特定された菌が薬剤に効くか、効かないかを調べます。 どの種類の薬(抗菌薬)を投与するかを決める重要な検査です。 |
迅速検査 |
専用キットを用いて、短時間にウイルスや細菌などを検出することができる簡易検査です。 |