MRI検査

最終更新日3月 5, 2020 @ 3:34 PM

 

MRI検査とは

MRIMagnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)検査は、強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。

 

体内にある水分に作用して断層を撮影しており、脳や脊椎、四肢などの病気に特に高い検査能力を持っています。

 

CTは、放射線を人体に当て、通り抜けた放射線の量を元に画像を作るのに対し、MRIは磁石と電波を用いて発生した信号を元に画像を作るため、同じ輪切り画像でも、まったく違った情報が得られます。

MRIは、X線を使わないため、放射線による被ばくもありません。

 

この検査は主に脳・脊椎・四肢・骨盤・血管・乳房に生じた病気の早期発見と診断に有効とされています。

 

 

特徴

  • 強い磁石と微弱な電波を使って検査をする
  • 磁気を使っているため、放射線被ばくがない
  • 痛みがない
  • 脳や筋肉、血管など水分の多い箇所の画像診断は得意
  • 骨や肺の画像診断は苦手
  • 検査中は、大きな音がする狭い空間に長時間いる必要がある(30分〜1時間)
  • ペースメーカーをつけている方、体内に金属がある方、妊娠中の方は撮影禁止

 

 

検査方法と時間

撮影の際は、ベッド(検査台)に寝て、磁石の埋め込まれた狭い筒の中に入り検査をします。

検査部位・内容によっては、息を止めたり、造影剤を使用します。

検査時間は、検査部位・内容によって異なりますが、約15~60分程度です。

 

 

造影剤を使ったMRI検査

【造影剤】

画像診断検査をより分かりやすくするために用いる薬剤全体を意味します。

MRI検査で用いる造影剤は、血管(静脈)から投与するものと、経口で投与するもの(飲み薬)があります。

 

【メリット】

造影剤は、病変を明瞭に確認でき、血管の状態を評価するのに役立ちます。

疾患によっては造影剤を用いないと正確に診断ができない場合があります。

 

【副作用】

造影剤によって、まれに副作用が生じることがあります。

検査中や検査直後に生じる副作用としては、吐き気、嘔吐、熱感、皮膚の異常、くしゃみ、せきなど程度の軽いものがほとんどですが、稀に血圧低下や呼吸困難などの症状が出る場合があります。

また、検査後数時間から数日後に生じる副作用として、体のだるさ、頭痛、皮膚の異常などがあります。

 

 

MRI検査でわかること

  • 頭部(脳)

<頭部MRI検査>

頭の中を輪切りにしたような断面画像を作り、脳の組織や血管に異常がないか確認します。

脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などの病気を自覚症状がない早期の段階で発見することができます。

 

<頭部MRA検査>

脳の血管を全体像として写し出したものです。

血管のつまりやこぶ、血管の変形などの有無を確認することができます。

 

  • 脊髄(せきずい)

MRIでは造影剤を用いなくても、骨髄、椎間板、脊髄の評価をすることができます。

骨の内部の状態から関節や椎間板、周りの筋肉、腱、靱帯、神経の圧迫の有無の診断に役立ちます。

椎間板ヘルニアによる脊椎神経の圧迫や、その他、脊椎変性疾患などの診断に有用な検査です。

 

  • 胸部

対象部位は、胸部にある臓器(肺、大動脈など)です。

大動脈瘤や肺がんなどの発見に役立ちます。

 

  • 乳房

乳房にできた腫瘍と正常な乳腺組織とを鑑別できます。

MRIは放射線を使わない検査で、良性悪性の区別がつきやすく、術前の乳癌広がり診断や多発乳がんの発見などにも適しています。

 

  • 心臓

心臓の形や大きさ、心臓や心臓の弁の動き、筋肉の状態と病変を知ることができます。

心筋梗塞や狭心症の診断能が高い、といった特長があります。

造影剤を使えば、心筋の血流の状態や、心筋細胞の障害があるかどうかについても情報が得られます。

 

  • 上腹部

対象部位は、肝臓、すい臓、脾臓、胆のう、腎臓などです。

腹部臓器の断面画像が得られ、腫瘍、結石、動脈瘤などの血液の流れを診断するのに役立ちます。

造影剤を使うと、腫瘍や結石などをより鮮明に写し出されます。

 

  • 四肢

関節の診断において、MRIは必須の検査です。

膝、肩などの関節や軟部組織など、筋肉を支えている腱や靱帯、軟部組織などを明瞭に描出することができます。

 

  • 骨盤

骨盤内臓器(膀胱、前立腺、子宮、卵巣)の断層写真を撮影する検査です。

骨盤の内部に位置する臓器の大きさや状態がわかります。

女性特有の器官である子宮や卵巣の詳しい評価や、男性特有の臓器である前立腺などの状態を調べることができます。

 

  • 血管

MRI以外の検査で血管を撮影するためには、造影剤を使用しなくてはなりませんが、MRIでは造影剤を使わなくても血管の描出が可能なため、負担が少ない検査です。

動静脈瘤や血栓などの診断に役立ちます。

 

 

 

  

Pocket

関連記事

  1. 遺伝子検査とは
  2. 検査会社一覧
  3. 血液学的検査
  4. 「検査方法」から探す
  5. 「全身」に関する検査
  6. 検査一覧
  7. 内視鏡検査
  8. 「肌」から調べる

カテゴリー

PAGE TOP