PET検査

最終更新日3月 5, 2020 @ 3:33 PM


PET検査とは

PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の略で、放射能を含む薬剤を用いる、核医学検査の一種です。

 

PET検査は、放射性物質で「しるし」をつけた薬物を体内に投与し、「しるし」となる放射性物質から出てくる放射線をPETカメラでとらえて画像化するという検査です。

体の中の細胞の機能(働き)を断層画像としてとらえる検査法で、病気の原因や病巣、病状を的確に診断することが出来ます。



がんのPET検査としては、ブドウ糖に近い成分の検査薬(FDG)を用いた「FDG-PET検査」が一般的です。

この検査は、がん細胞が通常細胞に比べ、約3~8倍のブドウ糖を消費するという性質を利用して、ブドウ糖に似た検査薬を体内に投与し、その集まり具合を画像化することでがんを検出する検査です。

 

 

検査の目的

PET検査は、主に「がん」の発見を目的とした検査です。

腫瘍の大きさや場所の特定、良性・悪性の区別、進行度の診断、リンパ節転移の状況や治療効果の判定、治療後の再発・転移の診断などに利用されています。

その他に、アルツハイマー病の早期発見や、てんかん、脳梗塞、心筋梗塞や狭心症などにも効果的な検査として使われています。

 

 

特徴

  • 短時間で一度に全身を調べることができる
  • 腫瘍の良悪性の区別・悪性度の診断に優れる
  • 従来の検査では発見が難しかった、小さな早期がん細胞の早期発見に役立つ
  • 放射線をおびた検査薬を体内に注入するため、わずかながら放射線被ばくがある

 

 

PET検査が得意ながん・不得意ながん

PET検査は多くのがんに有用で、早期のがんの発見に優れていますが、部位によっては、1cm以下の腫瘍は検出できないことがあります。

また、FDG薬剤は、もともとブドウ糖の消費の多い臓器(脳、心臓、胃、腎臓など)のがんには不向きとされている他、炎症などのがん以外の病気にも集積します。

以下のように、PET検査にも得意・不得意があり、部位や臓器によってはがんを検出しにくいものもあります。



PET検査が得意とするがん

肺がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、頭頚部がん(咽頭、喉頭、甲状腺、舌)、食道がん、大腸がん、すい臓がん、悪性リンパ腫、悪性黒色腫、原発不明がん、転移性脳腫瘍、転移性肝がん、など

 

PETが不得意ながん

胃・食道の表在がん、泌尿器系悪性腫瘍(腎臓、尿管、膀胱、前立腺)、原発性肝がん、白血病

※これらのがんが原発巣の場合は診断が難しくなりますが、転移・再発のがんに対して有用な場合もあります。

 

 

CT・MRI検査との違い

同じ画像診断でも、CTやMRI検査は、体の中の組織や細胞の「形態(形)や大きさ」を画像化して異常を診るのに対し、PET検査では、細胞の代謝など体内の「機能(働き)」から異常を診る、という違いがあります。

 

 

PET-CT検査とは

PET-CT」は、がん細胞の機能や活動状況を知ることを得意とする「PET」と、組織の形態や位置情報を映し出すことを得意とする「CT」がひとつになった検査です。

病巣の位置や形態を正確に読み取ることが難しい、というPET検査単独の弱点を補うために、PETと同時にCT撮影を行う検査法が「PET-CT検査」です。



【特長】
・がん病巣の位置や形、広がりを高精度に確認できます
・PETとCTの融合画像が得られるため、機能と形態の両面から、とても精度の高い診断画像が得られます。
・PET装置とCT装置を一体化したもので、同時に撮影するため、短時間で行うことができます。

 

 

  

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