酒は百薬の長なのか?

最終更新日8月 6, 2020 @ 1:57 PM

 

すべての病気には当てはまらない

適量の飲酒が長生きにつながることを医学的に裏付けるデータが調査や研究で発表されています。

 

「適量のお酒を飲んでいる人は、全く飲まない人や、大量に飲む人と比べて、死亡率が最も低い」というデータがあります。

 

グラフの縦軸を総死亡率、横軸を一日の飲酒量としたとき、グラフの形がアルファベットの「J」型のカーブになるため、適量飲酒がもたらす効果を、「Jカーブ効果」と呼んでいます。

 

しかし、適量の飲酒が死亡率を低下させる効果は、すべての病気に対して当てはまるわけではありません。

少しの飲酒でも、健康リスクを高めてしまう場合もあります。

 

 

健康へのプラスとマイナス

適量の飲酒が死亡率を低下させる「プラスの効果」として考えられているのは、心筋梗塞や狭心症などの心臓病に対してです。

アルコールには、善玉コレステロールを増やす働きがあるため、心臓病の原因となる動脈硬化を防ぐ効果があるといわれています。

 

米国保健科学協議会(ACSH)によると、日本酒に換算して、1日1〜2合程度のお酒を飲む人が、心臓血管疾患のリスクが最も低い、という結果だったとのこと。

日本酒1日1合が厚生労働省の定義する「適量」でしたので、おおむね適量を守っていれば、心臓血管疾患のリスクは下がるということになります。



また、少量・適量の飲酒が虚血性脳卒中(血管が詰まって起こる脳梗塞)のリスクを下げる可能性がある、という調査結果もあります。

こちらも、リスクを下げるアルコール量の目安は1日20gが限度ですので、やはり適量を守ることが大事だといえます。



一方で、アルコールの摂取量が増えるにつれて、発症リスクが高まる病気もあります。

糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、脳出血、がんなどです。

血圧や中性脂肪が高めの方、コレステロール値に異常がある方などは、少しのアルコールであっても病気のリスクを高めてしまうリスクがあるため、注意が必要です。

 

 

全身のあらゆる病気のもと

適量を超す「過度な飲酒」「大量飲酒」は、以下のような病気のリスクがあります。

 

・脳萎縮

・虚血性脳卒中(脳梗塞)

・出血性脳卒中(脳内出血、くも膜下出血)

・認知症

・心不全

・がん(特に、口腔、咽頭、喉頭、食道、大腸、乳房)

・肝臓障害(脂肪肝、アルコール性肝炎、肝硬変、肝がん)

・すい炎

・糖尿病

・高脂血症

・高尿酸血症

・不整脈

・高血圧

 

 

お酒は楽しい気分にさせてくれる存在、ストレス発散にはお酒、と考えている人も多いと思います。

たしかにそういった効果は否定はできません。

また、「酒は百薬の長」をお酒を飲む理由だったり、心のよりどころにしている人もいるかもしれません。

 

しかし、私たちが気づいていないだけで、アルコールを分解するために、体に負担がかかっています。

残念ながら、アルコールは体にとって毒なんです・・・

 

お酒は積極的にとるものではなく、飲まないに越したことはなさそうです。

 

 

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