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概要
「テロメアテスト」は、テロメアという染色体の先端部分の長さ(遺伝子強度)と、テロメアの先端にあるGテールの長さ(遺伝子疲労度)を測定し、さまざまな病気へのなりやすさ、なりにくさを調べる血液検査です。
特徴
テロメアとは、細胞の染色体の先端部分のことで、その長さは細胞の寿命に関係しています。
加齢に伴ってテロメアは短くなりますが、テロメアが長いほど寿命も長くなります。
テロメアの先端はGテールと呼ばれ、生活習慣や環境によるストレスなどで長さが変化します。
「テロメアテスト」は、回復しない「遺伝子年齢」と、ストレスや生活環境などによって左右される「遺伝子疲労度」の両方から、加齢性疾患のかかりやすさを評価しています。
遺伝子に現れる疲労度は回復するため、生活習慣の改善のきっかけとなる予防に焦点を当てた検査です。
- 遺伝子強度
テロメア長の長さから「テロメア年齢(遺伝子年齢)」に換算し、その人の遺伝子の強さを測定します。
テロメア年齢が高いと同年齢の人より老化疾患のリスクが高くなり、 環境因子に一層気をつける必要があります。 ただし、寿命を測る検査ではありません。
- 遺伝子疲労度
テロメア疲労度(遺伝子疲労度)の算出は、世界初の「テロメアGテール長」を測定する検査で行います。
テロメアの先端にある「Gテール」は環境因子が悪くなると短くなり、 環境が改善されると長くなります。
Gテールの長さは、テロメアの長さよりも重要で、いつも長く保つことが大切です。 持続的なGテールの短縮は病気が誘発されやすい状態です。
独自技術
「テロメアテスト」は、テロメア全体の長さ(遺伝子強度)と、Gテールの長さ(遺伝子疲労度)の2つを測定する世界オンリーワンの検査です。
広島大学大学院医歯科薬学研究院の田原栄俊教授が開発した技術(G-tail telimere HPA法特許:特許2013-246088)で測定しています。
テロメアテストが行えるのは検査を開発したミルテルのみです。
評価対象
テロメアが短くなると、かかりやすくなる病気:心筋梗塞、動脈硬化、がん、認知症など
検査方法
医療機関で採血
受診対象者
検査開発元からの公開情報なし
実施施設
100以上の医療機関(テロメアテストを受けられる医療機関の紹介)
価格
健康保険適用外
60,000円前後
検査を受ける頻度
検査結果報告書に次回の検査受診推奨日の記載があります
検査結果
・報告書 :紙(テロメアテストの報告書見本:西大井内科WEBサイトより抜粋)
・報告期間:約1ヶ月
検査結果の表記
遺伝子強度、遺伝子疲労度の検査結果と、それらを踏まえた疾患リスクは、グラフで自分の位置が示されます。
その他に、検査結果へのアドバイス、次回の検査受診推奨日が記載されています。
〈遺伝子強度〉
実年齢と遺伝子年齢の差から算出
遺伝子強度が「より弱い」「弱い」「普通」「強い」「より強い」の5段階評価
〈遺伝子疲労度〉
テロメアの長さに占めるGテールの長さの割合として算出
数値が大きいほど疲労度が少ないことを示します
遺伝子疲労度が「良好」「注意」「危険」の3段階評価
〈疾患リスク〉
遺伝子強度と遺伝子疲労度から4段階で評価
疾患リスクが「低い」「中程度」「高い」「非常に高い」
検査後の対応
検査結果報告書には、検査結果に対する生活習慣のアドバイスがあります。
検査結果で遺伝子疲労度が高く出た人は、心筋梗塞や動脈硬化、認知症になる確率が高くなります。
遺伝子が傷つくとテロメアが短くなるスピードが早くなり、その結果老化が早まり、病気のリスクも高まります。
健康な人の遺伝子疲労度は10%くらいですが、無理な生活を送っていたり、若い頃苦労をした人は、テロメアが傷ついている可能性があるため注意が必要です。
遺伝子疲労度は生活習慣などの環境因子を改善すると良くなります。
精度・エビデンス
テロメアテストの専門的な情報(西大井内科WEBサイトより抜粋)
会社情報
会社名 :株式会社ミルテル
所在地 :広島県広島市南区出汐1-2-10-101
電話番号 :082-546-9797
設立年月日:2012年9月
※上記内容は、検査販売元、または検査開発元の情報を参考に作成しております。
当サイトの情報は、各検査の精度、有効性等を保証するものではなく、各検査を受けることを推奨しているものでもありません。検査を受けられる方は、当サイトだけでなく、その他の情報も参考にして、検査受診に関する決定をご自身のご判断において行っていただくようお願いいたします。